2月23日名古屋市公会堂に研修に行きました。
2月23日午前、午後と2つの研修に行きました。
今回の研修は愛知県の介護支援専門員実務研修(試験合格後の研修)の一部や介護支援専門員の更新研修の一部主任介護支援専門員研修、主任介護支援専門員の更新研修のほぼ全てにおいて管理をしている見平隆氏の研修と午後からは厚生労働省役人、埼玉県立大学大学院研究開発センター教授、愛知県介護支援専門員協会理事磯村氏の研修でした。
内容はケアプラン(介護計画)の立案においての視点について学びました。午前、午後それぞれ内容は違いますが、計画書を立案する上で重要なことを多方面からの講義でした。
ケアプランとはストーリーであり、本人が今後こう生活したいと言うことを具体的に実現に向けて記載していくのですが、利用者さん本人に課せられた課題であるので、本人が今の状況を受け入れること。自分の今の状況を受け入れたくないでは先に進まないので、受け入れてもらうことから始まります。また、今まで通りに暮らしたいと言うことも多いでしょうが、今まで通りとはどの時点のことなのか、できないこともあるので、それに変わるものも提示しなくてはならない。だからこそ、その人が生きて来た自分史を知り、家族関係を知り、その人の性格を知ることが大切であると言うことです。その為、認知症の人だからこの計画やサービスを入れればよいと言う、先入観や固定観念では、問題を解決をしづらいのです。現実には全ての問題を解決できるわけではないですが、いい方向に向かう必要があります。その為に色々な手を尽くす必要がある。介護保険サービス以外を盛り込み計画書を立てると言うことがそこから出てくるのです。隣近所の声掛け等、それも一つの本人の目標に向けた行動であれば重要なのです。特に介護サービスは満足度ではなく、達成度だと言うのです。満足度と言うのはその時に気持ちで変化する可能性があり、絶対的なものではないのに対して、計画書の目標に対しての達成度であれば物差しとして変化はありません。ここまでできていると言う客観的なものでなくてはならないと言うのです。
インテーク、アセスメントからモニタリングにかけては一連であり、計画書に関しても一連の流れがあると言うことです。本人、家族、介護サービス事業者もそれぞれ課題を認識し、それの解決に向けて一緒に取り組まないと改善はできないと言うことです。
全ての物事に必ず裏打ちされた根拠があり、それを理解して物事を進める必要があると言う、当たり前のことを再認識しました。
愛知県介護支援専門員協会の主催ですが、以前より研修の話題でお出ししている愛知県シルバーサービス振興会等は、有料の研修会です。自身で身銭を切っているために真剣に聞くことができます。